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鉄の効能
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鉄はその65%が赤血球の中のヘモグロビンの構成元素として存在しています。ヘモグロビンは肺から酸素を受け取り、体内を循環して各組織に酸素を送り届ける役割を担いますが、鉄はその働きに大きく関与しているわけです。鉄は赤血球の形成過程にも関わります。赤血球は骨髄(骨の内腔を満たしているやわらかい組織)中の造血幹細胞が分裂し、成熟して行く事で作られます。分裂過程には葉酸とビタミンB12が関わり、成熟過程では鉄とビタミンB6が関わります。もし鉄が不足すると成熟が十分に進まないため、赤血球中のヘモグロビンの合成率が下がり、未熟な赤血球が作られてしまい、結果貧血を引き起こします。

※関連コラム >>貧血とビタミン・ミネラル
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鉄の体内での分布は大きく3つに分類できます。
機能鉄 − 血液や筋肉内に含まれる。
貯蔵鉄 − 肝臓にて蓄えられる
組織鉄 − 髪の毛や爪などの組織に含まれる。
出血による鉄の流出や、鉄の摂取不足などにより一番に欠乏するのが機能鉄です。ただし機能鉄が不足しても欠乏による自覚症状は現れません。これは機能鉄の不足を直ちに貯蔵鉄が補うからです。したがって日常生活での鉄分の不足と言うのはすぐには発見しずらいものなのです。この状態を潜在性鉄欠乏と言います。鉄の不足が続き貯蔵鉄まで底をつくと機能鉄の濃度もついには減りだして貧血症状が現れます。さらに不足が続くと組織鉄まで機能鉄に回され、髪の毛が弱くなったり、爪が割れたりしますが、しかしながらここまで来るのはかなりまれです。
※関連コラム >>貧血とビタミン・ミネラル
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鉄は生体活動に必要なエネルギー源であるATPの生成に関わる酵素の構成成分としてエネルギー代謝に関わります。
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筋細胞内にあり筋収縮に必要な酸素を貯蔵、輸送するミオグロビン中にも3〜5%の鉄が含まれています。ミオグロビンはヘモグロビン以上に酸素との結合力が高いのが特徴で、ヘモグロビンから酸素を受け取り筋肉内で貯蔵しています。
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肝臓は体外から侵入した毒物を分解する働きがあります。この分解を担うのが「P-350」と言う酵素です。鉄は多くの酵素の含有成分としてその働きに関わりますがこの酵素の中にも鉄は含まれています。P-350がしっかりと働くためにも鉄は重要なのです。
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