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カリウムの効能
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情報伝達は人間の様々な生命活動に関わっていて、例えば神経間の信号伝達はもちろんのこと筋肉の収縮、腺組織での外分泌やホルモンの内分泌でも情報伝達が働いています。カリウムはこの情報伝達への働きに関わっています。具体的には「活動電位の働き」と「細胞膜内外の電位差の維持」の2つの働きに関与しますが、くわしくは以下のページで解説しています。
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体重60kgの成人で体内にナトリウムは120g、カリウムは240g存在します。ナトリウムは細胞外に多くカリウムは細胞内に多いのが特徴です。カリウムはその98%が細胞内に存在し2%が細胞外に存在します。細胞内外のナトリウムやカリウムの濃度はナトリウムポンプという機構により一定に保たれています。
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細胞内 | 細胞外 | 骨中 |
| カリウム | 98% | 2% | |
| ナトリウム | 10% | 50% | 40% |
カリウムは主に細胞内の、ナトリウムは主に細胞外の浸透圧を維持しています。浸透圧とは濃度差を埋めようとして低い溶液から高い溶液へと水が移動する力のことです。濃度が同じになれば浸透圧は等しくなります。もし細胞内の濃度が高くなれば濃度を薄めようと外部から水が侵入し細胞は膨らんでしまい、最終的には破裂してしまいます。逆に細胞外の濃度が高くなると細胞内から水が抜けていき細胞はしぼんでしまいます。したがって細胞が正常に働くためには細胞内外の濃度を安定させ浸透圧を一定に保つ必要があるのです。カリウム・ナトリウムは細胞内外の浸透圧の維持に関わります。
ナトリウムポンプはNA+,K+,-ATPaseと呼ばれる酵素によって活性化されます。NA+,K+,-ATPaseは細胞内のNaイオンが増え、細胞外のKイオンが増加すると活性化してナトリウムポンプを働かせて細胞内から外へ3個のNaイオンを、細胞外から中へ2個のKイオンを運びます。
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体液のナトリウム濃度が高くなると、濃度を薄めようとして水を取り込み体液の量が増えてしまうので血管が圧迫され血圧が上がってしまいます。カリウムにはナトリウムの腎臓での再吸収を抑制して尿中への排出量を増加させることにより血圧を降下させる働きがあります。
また細胞膜にあるNA+,K+,-ATPaseの活性を上昇させて、末梢血管を拡張させることによって血圧を下げる働きもあります。
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体液のpHは7.4(±0.05)の範囲内で一定になるように保たれていて、酸塩基平衡(均衡、安定)が崩れ酸性側に傾き7.35以下になることをアシドーシス、塩基側に傾き7.45以上になることをアルカローシスといいます。酸塩基平衡が崩れると下痢、嘔吐、脱水状態などの症状が現れます。カリウムは酸塩基平衡の維持に関わります。
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カリウムはこの他エネルギー代謝や膜輸送などにも関与しています。
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