| | |
| |
|
 |
亜鉛の効能
| |
酵素は体内での合成や分解などの化学反応には欠かせないもので、亜鉛はその内300種類の酵素の組成に必要になります。亜鉛が不足すれば多くの酵素の働きにも影響するため様々な欠乏症が生じます。
亜鉛が含まれる酵素の働きで現在わかっているものには、成長維持、中枢神経系への関与、味覚への関与、皮膚・骨などの機能維持、糖代謝、たんぱく質の合成、免疫システムへの関与、インシュリンをはじめとするホルモン分泌との関与などがあげられます。
|
亜鉛はジンクフィンガーと呼ばれる亜鉛たんぱく質としてDNAの複製に深く関わります。亜鉛が不足するとDNAの複製にも影響がでるため細胞分裂も正常に行われなくなってしまいます。このため亜鉛は必要な部位である細胞分裂が活発な場所に多く存在します。
体内に存在する亜鉛の量は体重70kgで2.5gになります。そのうち50%は血液に、30%は各臓器に、残りの20%は皮膚に存在します。臓器の中で特に多く含まれるのが前立腺です。また脳にも多くの亜鉛が存在します。血液の亜鉛の内訳は80%が赤血球に10〜20%が血清中に、3%が血小板や白血球に含まれます。
|
|
コラーゲンは皮膚や骨を健康にするのに欠かせませんが、亜鉛はビタミンCと共にコラーゲンの生成に関わります。コラーゲンが不足すると皮膚がかさかさになったり、肌の老化が進んだり、しみやソバカスの原因にもなります。
|
|
味覚は主に舌にある味蕾(みらい)と呼ばれる細胞の中にある味細胞が担っています。味細胞は新陳代謝が活発で30日で新しい細胞にうまれかわります。味細胞には亜鉛が多く含まれていて亜鉛が不足すると味細胞の形成にも支障が出てきて味覚障害へとつながります。味覚障害も初期の段階なら亜鉛の補給で改善しますが、長期に渡ると味細胞が完全に壊れてしまうので注意が必要です。
|
亜鉛は活性酸素を除去するSOD(スーパーオキシドディスムターゼ)と呼ばれる活性酸素除去酵素の構成成分であり抗酸化作用にも大きく関わります。活性酸素とは本来体に必要な物質ですが増えすぎると様々な弊害をもたらすもので老化やガン、動脈硬化との関連も指摘されています。
|
|
亜鉛はアメリカでは別名セックスミネラルと呼ばれるほど生殖機能との関わりの深いものです。亜鉛が前立腺に多く存在すると言うのはすでに述べた通りですが、精子を作るのにも必要で受精機能に関わる精子の運動性にも関与しています。精力にも関係する男性ホルモンテストステロンの合成に関与する酵素の組成にも関わります。また受精卵が細胞分裂する際にも必要となります。
|
|
亜鉛は細胞分裂には欠かせないミネラルです。細胞分裂は成長期に盛んに行われます。胎児期に妊婦の亜鉛の血中濃度を計測すると胎児の成長に伴って激減することが知られています。それだけ胎児は多くの亜鉛を必要としているのです。乳児や成長期の子供も正常な発育を促すためは十分な亜鉛が必要となります
。
|
|
亜鉛はアルコール代謝酵素の組成にも関わっていて、不足するとアルコール分解にも影響が出ます。
|
亜鉛には免疫の主役となるT細胞やNK細胞の働きにも関係していて、亜鉛を摂取することで風邪を引きにくくなるという報告も数例あるようです。
|
|
亜鉛はインシュリンの構成成分として血糖値の維持にも関与します。
|
| |