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コレステロールとビタミン1
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コレステロールは脂質に含まれる成分のひとつです。リン脂質と合わせて体内の脂質の1割を占め、体中に存在していて、とりすぎると血中に溜まり始めます。それから、脂質の大半、9割を占めるのが中性脂肪で、体を動かす際のエネルギーとして利用されます。中性脂肪とコレステロールは違う成分です。
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1、細胞膜を安定させる
コレステロールが不安定な細胞膜を安定させる支柱としての役割を担います。
2、ホルモンの材料になる
生命活動には欠かせない副腎皮質ホルモン、性ホルモンの合成の材料となります。
3、胆汁酸の材料になる
肝臓で作られる胆汁酸は、小腸での脂肪の消化、吸収を助ける働きをします。コレステロールは胆汁酸
の合成の材料となります。
以上のようにコレステロールとは一般に悪者だととらわれがちですが、実際は、人間が生命活動を維持していく上でなければならない栄養素なのです。高コレステロールも問題ですが、コレステロールが少なすぎても様々な悪影響が生じます。
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コレステロールが体内で必要とされる細胞へと供給されるためには、血液にのって運ばれる必要があります。そのためにはまずは、血液の中に溶け込まなければいけません。しかし血液の主成分は水なので、脂肪の一種であるコレステロールはそのままでは血液の中に溶け込めません。そこで、水に良くなじむ「アポ蛋白」と呼ばれるたんぱく質がコレステロール表面を包み込んで、血液の中を流れていきます。このようなコレステロール等の脂肪を包み込んだたんぱく質粒子を「リポ蛋白」と呼びます。リポ蛋白は粒子の大きさやおもさによってカイロミクロン、超低比重リポ蛋白 (VLDL)、低比重リポ蛋白 (LDL)、高比重リポ蛋白 (HDL)の4つに分類されます。
HDLやLDLなどのリポ蛋白は、わかりやすくいうと、コレステロールなどの脂肪を運ぶトラックのようなものです。HDLにふくまれるコレステロールをHDLコレステロールと呼び、LDLに含まれるコレステロールは同じくLDLコレステロールと呼びます。
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リポ蛋白の中で主にコレステロールの運搬に関わるものとしてLDLとHDLがあげられます。一般にLDLは悪玉、HDLは善玉と呼ばれています。なぜLDLが悪玉と呼ばれるのかというと、悪玉が増えすぎると動脈硬化を引き起こす原因となってしまうからです。LDLの本来の働きは肝臓で作られるコレステロールを体内の各細胞へと運び届けることです。しかし何らかの原因でLDLが増え、血液中のコレステロールが多くなると、余った分が活性酸素と反応して酸化LDLになり、血管を傷付けはじめます。酸化LDLはマクロファージによって処理されますが、処理しきれなくなるとマクロファージ自体が貯まって泡沫細胞化しこぶとなって血管を狭めてしまいます。このようにLDLは増えすぎると血管が狭まったり傷つけられたりする事から、動脈硬化を引き起こす原因となるので悪玉と呼ばれています。
対してHDLはコレステロールを回収して肝臓へと運ぶ働きがあります。肝臓に送られたコレステロールはふたたび、細胞膜用、ホルモン用、胆汁酸用などと用途に応じて作り変えられ、再び血液中へと送り出され、余分なコレステロールは肝臓内に蓄えられます。コレステロールは通常、胆汁酸として小腸で再吸収され再利用されますが、されずに通過した部分が、対外に排出されます。脂肪肝などにより肝臓の機能が低下すると、調節機能が狂ってしまい、余分なコレステロールまで血液中にどんどんと送り込んでしまうので注意が必要です。HDLが善玉と呼ばれるのは、酸化したコレステロールや血管内に溜まった余分なコレステロールを回収して、肝臓へと運び届ける働きがあるからです。
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コレステロールの80%は体内の肝臓で作られ、残りの20%を食事から摂取しています。日本人の過剰摂取では、食事分からの摂取量の急増が、大きな原因となっています。
コレステロールを過剰摂取すると、まずは動脈硬化を引き起こし、さらにそこから様々な症状(心筋梗塞、脳出血、高脂血症、高血圧、糖尿病、肝臓病、狭心症、心不全など)へとつながります。
コレステロールの過剰摂取の怖い点は、病状が静かに進行していくところです。初期には自覚症状がありませんので、気づいたときにはかなり病状が進行しているなんてことも少なくありません。
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