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脂溶性ビタミン




ビタミンKの効能
ビタミンKの種類. 血液の凝固作用に働く. 骨を丈夫にする. 新生児はKの欠乏に注意. ビタミンKの摂取に注意が必要なケース.

ビタミンKの種類
ビタミンKにはK1〜K7の7種類があり、そのなかで自然界に存在するのはK1とK2の2種類です。K1はおもに植物の葉緑体で作られるため、ほうれん草などの緑色の濃い野菜や海草などに多く含まれます。また同じ野菜でも、日に良く当たる外側の葉のほうが、内側よりもビタミンKが多く含まれます。K2はおもに微生物によって作られるため、発酵食品である納豆などに多く含まれます。またビタミンK2は腸内細菌によっても合成されます。腸内で合成される量は生体内での必要量の大部分を満たすと考えられていますが、正確な量までははっきりとはしていません。


血液の凝固作用に働く
ビタミンKは、1929年にデンマークのダムによって、血液を正常に凝固させるための必須物質として発見されました。ビタミンKの名前の由来も、オランダ語の「凝固(koagulation)」の頭文字からきています。出血時に血が自然に止まるのは、体内に血液を凝固させる物質があるためで、その血液を凝固させる物質のひとつであるたんぱく質を活性化させる補酵素として働くのが、ビタミンKです。

※関連コラム  >>酵素について1


骨を丈夫にする
ビタミンKには、骨を丈夫に保つ働きもあります。骨に含まれるたんぱく質の中で最も多いのが、ビタミンCと関係するコラーゲンですが、その次に多いのがビタミンKが合成に関わるたんぱく質オステオカルシンです。オステオカルシンはカルシウムが骨に沈着するときに必要な物質で、ビタミンKはその働きを活性化させることでカルシウムの骨への沈着を促します。これ以外にもビタミンKにはカルシウムが骨から流出するのを抑える働き、骨の石灰化への手助けなどがあり、複合的に骨を丈夫にするために働きます。ビタミンKが不足すると、骨に十分にカルシウムが取り込めなくなり、細くもろい骨になってしまいます。このためビタミンKは骨粗鬆症の予防に有効です。またカルシウムの取り込みとは逆に、動脈や腎臓などでは、カルシウムの沈着を防ぐ働きがビタミンKにはあります。


新生児はKの欠乏に注意
ビタミンKは腸内でも合成されますが、生まれてすぐの新生児はまだ腸内細菌が未発達なため、ビタミンK2が十分に合成されません。そのため母乳中のビタミンK2が不足すると、「新生児K欠乏症出血症」を引き起こしやすくなります。生後一週間前後に便が黒っぽくなる消化管出血や、生後2,3週間してから起こる嘔吐やひきつけ、けいれんや意識障害をともなう頭蓋内出血などです。このため妊娠後期の女性には十分にビタミンKを摂取するようすすめられています。また生後すぐの新生児にはビタミンKのシロップを飲ませるといった方法がとられています。


ビタミンKの摂取に注意が必要なケース
ビタミンKはその凝固作用を助ける働きが災いし、いくつかのケースで摂取を注意しなければいけない場合があります。それは血栓症やワーファリンなどをはじめとする血液の抗凝固作用を持つ薬を服用している人の場合です。実際こうした症状を抱え、治療を受けている方は、医者からビタミンKを多く含む食品やビタミンK剤の使用を制限するよう指導されます。



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