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脂溶性ビタミン




ビタミンA欠乏症・過剰症
ビタミンA過剰症. ビタミンA欠乏症.

ビタミンA欠乏症
夜盲症
ビタミンAは視覚色素であるロドブシンの構成成分で、不足すると光の感受性が落ちて、暗順応が遅延してきます。暗順応とは急に暗いところに入ったときに、徐々に目がなれてくる反応のことです。進行すると暗いところで物が見えにくくなる夜盲症になります。

粘膜や皮膚の疾患
ビタミンAは体中の上皮細胞の成長・分化に関与しているので、不足すると上皮細胞が角化し、免疫機能の低下につながります。

皮膚症状
毛嚢口に角化した皮膚上皮細胞が堆積して結節ができる。好発部位は上腕、大腿。進行すると肩、背部、臀部、腹部にも認められるようになる。脱毛、色素沈着、接触性湿疹を伴う場合もある。


涙の分泌が減少して眼球結膜乾燥や眼球乾燥症を症じる。進行すると角膜軟化症を発症し、角膜が破壊されて水晶体が飛び出し失明することもある。

気管・消化管
気管支粘膜の上皮細胞が萎縮変性して炎症を起こす。消化管、中でも胃粘膜が萎縮して分泌障害、食欲不振をきたす。胆道・輸尿管の粘膜が角化し、はがれて集積した塊が結石を作る事もある。

生殖器
輸精管上皮の変性と睾丸の萎縮、子宮粘膜の角化による不妊への影響が起こります。

胎児の発生異常
ビタミンAは上皮、器官、臓器の成長・分化に関与するので、欠乏すると胎児の発生異常が生じる。


ビタミンA過剰症
ビタミンAは脂溶性なので、対外に排出されず蓄積され過剰症を引き起こすことがあります。 ビタミンAの過剰症には急性症状と慢性症状があります。

急性症状
全身倦怠感、頭痛、吐き気、めまい、顔面の浮腫、皮膚の剥離など。これらは脳脊髄液圧の上昇に伴うものです。
慢性症状
頭蓋内圧亢進症、皮膚の剥脱、脱毛、筋肉痛、肝障害、関節炎など

通常の食生活では過剰症になることはありません。ビタミンAは動物では90%が肝臓に含まれているので大型の動物や成魚、例えば北極熊やくじら、サメやアザラシ、マグロなどのレバーを大量に食べると、摂取後数時間程して、過剰症状がでてきます。またサプリメントを大量に摂取した場合にも過剰症になります。なお摂取をやめれば1,2日ほどでこれら症状は消失します。

胎児の先天異常
妊婦のビタミンAの過剰摂取では胎児の顔や頭に異常が起こることが報告されているので特に注意が必要です。




参考文献
サプリメントデータブック
専門医が教えるビタミン・ミネラル早わかり
エキスパートのためのビタミン・サプリメント
基礎栄養学 スタンダード栄養・食物シリーズ
基礎栄養学 健康・栄養科学シリーズ
日本人の栄養所要量―食事摂取基準


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text by 2006/01/08






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