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ビオチンの効能
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ビオチンは、ブドウ糖のリサイクル、脂肪酸の合成、アミノ酸の代謝に関わるカルボキシラーゼと呼ばれる酵素の機能を補助する補酵素として働きます。
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ブドウ糖のエネルギー生産の過程で燃えカスとして発生する乳酸は、肝臓に運ばれ、まずピルビン酸へと変えられ、さらにオキザロ酢酸へと変化して、再びブドウ糖へと再合成されます。これを糖新生(糖のリサイクル)といいます。ビオチンはピルビン酸からオキザロ酢酸へと変換される際に働く酵素の補酵素としてその機能を補います。ビオチンが不足すると乳酸からの糖新生がスムーズに進まなくなり、筋肉痛や疲労感などといった症状がでてきます。
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DNAの成分である核酸の生成に関わる酵素の補酵素としても働き、細胞の合成を促進させます。
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ビオチンは皮膚炎予防因子として発見されたのがその始まりで、古くから皮膚病の治療に効果があるといわれてきました。現在ではアトピー性皮膚炎の治療などにビオチンが用いられています。アトピー性皮膚炎との関連では、現在様々な研究や報告がなされているところです。
例えば乳幼児のアトピー性皮膚炎ですが、乳幼児はビオチンの産生や吸収がひくいので、ビオチンが不足しやすい状態にあります。ビオチンが不足すると、たんぱく質の合成や免疫機能などが低下するため、皮膚形成がそこなわれて、その結果アトピー性皮膚炎が発症するのではいわれています。現にアトピー性皮膚炎の乳児にビオチンを投与したところ、症状が改善する場合があるといった報告もでています。
また、チリやダニをはじめとしたアレルギー物質が体内に侵入すると、ある特殊な細胞が刺激されて、ヒスタミンと呼ばれる化学物質が放出されます。ヒスタミンには皮膚の炎症を引き起こす特徴があります。ビオチンはこのヒスタミンのもとともいえるヒスチジンを体外へと排出して、アトピー性皮膚炎の原因となる物質を減らす働きがあります。
世界的にビオチンが重視されている傾向の中、日本ではまだ食品添加物として認められていないため、粉ミルクの中にもビオチンが含まれていません。これが日本の乳児のアトピー性皮膚炎が多い理由なのではといった見方もでています。
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ビオチンはアミノ酸の代謝に関わる酵素の補酵素として働きます。アミノ酸はたんぱく質の材料であるため、ビオチンが不足してアミノ酸代謝が滞ると、毛髪などにも影響がでて、脱毛や白髪といった症状がでてきます。
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これもまだ研究段階ですが、ビオチン不足が糖尿病の発症や悪化と関連しているのではといった見方もあります。食事療法や薬物療法が必要な糖尿病患者に、整腸剤と一緒にビオチンを投与し続けたところ、血糖値が正常の範囲内にまで下がったといった報告もでています。
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卵白に含まれるアビジンというたんぱく質は、腸内でビオチンと結合して高分子の物質となるため、腸管でのビオチンの吸収が妨げられるといった弊害があり、これを卵白障害といいます。このため大量に摂取するとビオチン不足に陥る可能性があります。
例えば動物実験でねずみに大量の卵白を与え続けたところ、脱毛や皮膚炎といった症状がでてきました。人間でも毎日卵を10個と食べ続けるといったようにして、大量に取りつづけていると、同様の症状がでてくるといわれています。
ただしアビジンは火を通すことで、形が変化してビオチンとの結合性が薄れてしまうため、加熱調理することでビオチンへの影響を抑えることが出来ます。
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ビオチンの必要量の一部は、腸内細菌で合成、吸収、利用されているので、通常の食生活をしていれば不足することはないといわれています。ただし、過度の偏食や腸内細菌の構成の変化、先天的に酵素の働きがよわい、ある種の抗生物質や睡眠薬を服用し続けているなどの要件ある場合には、ビオチン不足が生じることがあるので、注意が必要です。
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ビオチンが不足すると、糖質のリサイクルや脂肪酸の合成、アミノ酸の代謝が滞るため、血液中に有機酸が蓄積されてきます。
また免疫機能やコラーゲンの生成が低下して、皮膚炎や結膜炎、脱毛や白髪か、筋肉痛、疲労感、うつ病といった症状がでてきます。
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